【レビュー】X-E3の良い点・悪い点と私のボタンカスタマイズ

6 min

※ブログメンテナンス中につき、一部デザインが崩れている・表示されない箇所がございます。

2017年9月28日に発売されたFUJIFILM X-E3。個人的にはOLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIから乗り換えました。

三連休にじっくり使う機会があったので、感想をまとめてみます。かなり長いファーストインプレッションになりました。

良い点は予想通りでしたので軽めに。悪い点はちょっと詳しく書いています。

購入に至った理由

メイン機でCanon EOS 5D markⅣを使用しています。サブ機にOLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIがありましたが、使う機会はそんなに多くありませんでした。

X-E3はOM-D E-M5 Mark IIよりも軽く、画質の面でも優秀と感じたため、乗り換えを決めました。特にFUJIFILMはJPEG撮って出しだけでも相当に綺麗なので、RAW現像が不要になることを期待しました。

X RAW STUDIOがリリースされたことで、気軽にFUJIFILMの色を出してRAW現像することもできます。

[blogcard url=”https://fujifilm-x.com/ja-jp/stories/fujifilm-x-raw-studio-features-users-guide/”]

良い点

X-E3の良いところを紹介します。

ミニマリズムというコンセプトで作られたカメラなので、当たり前と言えば当たり前なこともあります。

本当に良いカメラで、メイン機のEOS 5D markIVの地位を揺るがしています。

(追記)X-T3が発売になり、AF遅い問題が解決しました。私はCanonと決別して、FUJIFILMに一本化しました。

[blogcard url=https://abc-photo.com/entry/byebye-ef-mount]

[blogcard url=https://abc-photo.com/entry/get-xt3]

小型・軽量の軽快さ

スナップ写真を撮る上での軽快さは非常に重要なポイントです。

OM-D E-M5 Mark IIに比べても軽いです。X-E3を持った後に、メイン機のCanon EOS 5D markⅣを持つと「重すぎる」と感じるようになりました。

オシャレなデザイン

一見するとフィルムカメラと見間違うようなデザインで、とてもオシャレです。持ち歩くことが楽しくなる。そんな素敵なカメラです。

内田ユキオ氏はFUJIKINA2017で「X-E3のEはElegantのEだ」と仰っていました。それが本当かはさておき、デザイン性が高いことは確かです。

表参道駅には女性ファッション誌otona MUSEとのコラボ広告が掲示されていました。オシャレなカメラ女子にもオススメしたいカメラです。(※広告は既に撤去されています。)

操作性

十字キーを無くしたことについて、操作性が悪いと考えられがちですが、むしろ逆と思います。

Fnのカスタマイズで、タッチパネル操作によるメニュー呼び出しが可能です。個人的にはボタンを探すより、サッとフリック操作をするほうが楽なので、ボタンが少ないことによるデメリットはあまり感じていません。

また、ハンドグリップ無しでも十字キーが無くなったスペースに右手親指の置き場が充分に確保されているため、深く握ることができます。AF-LとQボタンが盛り上がっていて、親指の引っかかりが良いです。

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FUJIFILM X-E3 の[AF-L]と[Q]ボタン

小型のボディの場合、ボディを握る際に各種ボタンに触れてしまうことがありますが、X-E3ではその心配がありません。

ただし、ちょっとタッチパネルの精度は悪いかなぁと。悪い点として、後述します。

フィルムシミュレーション

FUJIFILMのカメラには、フィルムシミュレーションが搭載されています。これが本当に素晴らしい。これだけで使う価値があります。

FUJIFILMはJPEG撮って出しが綺麗と評判で、FUJIKINA2017のタッチ&トライコーナーの係員も「RAW現像はいりません。撮って出しが売りです」と仰っていました。

私は心が汚いので、購入前は「そうは言ってもRAW現像は必要でしょ〜」なんて思っていました。使ってみると、本当にRAW現像は不要でした。

フラッグシップ機と同じセンサーを搭載

FUJIFILMのフラッグシップ機といえば、X-Pro2とX-T2です。どちらも一長一短の優秀な機種で、非常に人気があります。

X-E3はその両雄と同じセンサーを搭載しています。つまり、フラッグシップ機と全く同じ写りということです。

ターゲットが違うだけで、X-E3もフラッグシップ機と呼んで差し支えないのではないでしょうか。

CanonやNikonはもちろん、SONYやOLYMPUSなど、各メーカーともフラッグシップ機には優秀なセンサーを積む傾向にあります。

FUJIFILMのように甲乙付けないメーカーは珍しく、ありがたいですね。あえてフルサイズのセンサーを捨てたFUJIFILMならではの特徴です。

悪い点

今まで良い点をたくさん紹介してきましたが、気になる点もたくさんあります。良いカメラであることは確かですが、人によっては大きく減点されるポイントだと思います。

グリップ感

「人による」と前置きをしておきますが、私は軽さを犠牲にハンドグリップを装着しています。

ストラップを手首に巻きつけ、グリップに人差し指・中指・薬指を引っ掛けて軽く握る持ち方を好むため、ハンドグリップが必要でした。

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FUJIFILM X-E3 ハンドグリップ無
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FUJIFILM X-E3 ハンドグリップ有

タッチパネルが鈍い

「タッチパネルの意味が無い」などと言われていますね。メニューは他機種と似たデザインなので、タッチでメニューを操作するのは難しいと思います。それ以上にフリック操作にやや難有りです。

ただ、結果的には設定で誤動作を回避することができており、最低限必要なメニューは呼び出せるため、私は不便と感じません。詳しく説明します。

タッチパネルのフリック操作には、Fnボタン代わりに上下左右のカスタムメニューを割り当てられますが、反応が鈍く、誤動作が起きます。

さらに、私は左目でファインダーを覗くため、タッチパネルに鼻が当たります。そのせいでフォーカスポイントがズレます。タッチパネルOFFにすることで、つまりタッチAF/タッチシャッターを使わないことで回避できてます。

それでもフリック操作は有効ですので、右フリック操作でフィルムシミュレーション、下フリック操作でホワイトバランスを呼び出すようにしています。(詳しくは後述)

稼働時間とバッテリーの熱

ミラーレスの宿命がバッテリー問題。こればかりは割り切って使うしかないですし、X-E3購入と同時に予備バッテリーを確保しておきました。

予想通り、あっという間にバッテリーが減っていきます。

ヨドバシカメラのモデル撮影会と、猫カフェで猫に遊ばれていたときに、連写を繰り返していました。正確な値ではないですが、だいたい1時間半、300〜400枚ほど撮影したところでバッテリーマークは赤になりました。

それよりも気になるのが、バッテリーの熱です。相当に熱を帯びているのがわかります。大丈夫ですか、これ。

動画撮影でも熱の問題があり、長時間の撮影ができないのが残念と言われています。動画は撮りませんが、使っていて不安です。ほんと、どうにかなりませんかね。

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FUJIFILM X-E3 × 予備バッテリー

レーティングの使い辛さ

私は撮影中にレーティングを付けていくタイプです。X-E3でもレーティング機能はあるんですが、呼び出しまでに必要な操作が多いのです。

EOS 5D markⅣにはRATEボタンがあるので、撮影画像再生時にボタン1つでレーティングを付けていくことができます。そんなボタンはX-E3にはなく、ボタンカスタマイズでも対応できません。

さらに、レーティングを付けたところで、Lightroomに反映はされないようで(※)、画像管理の観点からはかなり不便と言わざるを得ません。

※FUJIKINA2017で係員に伺ったところ、「カメラで付けたレーティングはLightroomに反映されない」とのことでした。Adobe Camera RAWでX-E3が対応していないため未確認です。(※2017/10/12現在)

スマホアプリが使い辛すぎ問題(別記事)

X-E3は悪くないんですが、FUJIFILMのスマホアプリの完成度が、CanonやOLYMPUSに比べて低いと感じました。

後日、別の記事にまとめたいと思います。不満です。

ボタンカスタマイズ

詳しくはこちらの記事に書いています。

[blogcard url=https://abc-photo.com/entry/xe3-customize-01]

Fnボタン代わりのフリック操作

上下左右の全てにフリック操作の設定をすると、誤動作が多くなりました。そのため、左フリック操作の設定は外しています。

⏫️:顔認識AF(※MFモード時は無効)

⏬️:ホワイトバランス

⏪️:無し

⏩️:フィルムシミュレーション

上フリック操作に顔認識AFを設定していますが、MFモードにしていると呼び出されないため、基本的に使いません。

そのため、基本的には常に2方向が有効。AF-S/AF-Cのときには顔認識AFが有効になり、3方向使えることになります。

親指AFとフルタイムマニュアル

親指AFとフルタイムマニュアルを使うため、設定がややこしいことになっています。ボタンカスタマイズで期待通りの動きになっています。

S/C/M(ボディ前面):M

[AF-L]:AF-ON

EVF使用時のタッチパネル操作:右半分

フルタイムマニュアルでピントを微調整するためにはMFモードにする必要があります。AF-S/AF-CではAFでしかピントを決められません。(そのため、ピーキング機能はMFモードでしか有効にならないようです。)

MFモードでシャッター半押しによるAFは動作しないようにしておき、AF-LボタンにAF-ONを割り当てることで、親指AFが実現できています。これにより、MFモードでもAFでピントを合わせ、ピーキングでピントを微調整することができます。

ただし、MFモードでは、顔認識AFが効きません。ポートレート撮影で顔認識AFをガンガン使いたい方は、AF-S/AF-Cにすることを忘れないでください。

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FUJIFILM X-E3 の[AF-L]と[Q]ボタン

作例

とまあ、いろいろと書いてきましたが、撮ってきた写真をご覧ください。

今回はあえてAWB(オートホワイトバランス)でPROVIA(スタンダード)のものだけを上げています。

カメラ:FUJIFILM X-E3

レンズ①:FUJIFILM XF23mmF2 R WR

レンズ②:FUJIFILM XF35mmF2 R WR

レンズ③:FUJIFILM XF56mmF1.2 R

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江ノ電×AWB×PROVIA

車両の質感がとても綺麗に出ています。江ノ電ってこんなにカッコ良かったっけ?

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犬×AWB×PROVIA

小町通りで飼い主を待っている犬です。優しい色で柔らかい雰囲気が出ています。

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猫×AWB×PROVIA

くりくりとした目が透き通っています。ボケ味も自然でとても綺麗です。

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女子会(?)×AWB×PROVIA

インスタ映えする電球。夕日を正面に構えてもフレアやゴーストはありません。

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七里ヶ浜×AWB×PROVIA

綺麗なグラデーションです。もっと焼けることを期待したんですが、ちょっと残念。

まとめ

スマホアプリとBluetooth・Wi-Fiについてはいろいろと不満がありますが、全体として満足度は非常に高いです。写真のクオリティ面で不満はありません。

一番のメリットである小型・軽量、ミニマリズムというコンセプトにメリットを感じる方にオススメしたいカメラです。私のように一眼レフ機のサブ機として使うのはとても良いと思います。

作例が撮り溜まってきたところで、改めて記事にまとめたいと思います。

[blogcard url=https://abc-photo.com/entry/xe3-customize-01]

[blogcard url=https://abc-photo.com/entry/x-e3-acros-shinjuku01]

[blogcard url=https://abc-photo.com/entry/xe3-acros-review1]

余談ですが、X-E3に巷で話題のサクラスリングを着けると本当にオシャレなカメラになります。

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FUJIFILM X-E3 × サクラスリング




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