サブ機はFUJIFILM X-E3にお引っ越しをします。
マイクロフォーサーズと決別します。
決別にあたって、自分の想いを書き綴った記事です。読む意味はないと思います。
OM-D E-M5とOM-D E-M5 Mark II、そしてOLYMPUSに感謝を込めて。
OMとの出会い
OM-D E-M5を手に入れたのは2014年3月のこと。カメラのことをよく知らないまま家電量販店に行き、そこで惚れ込んだOM-D E-M5を買うことに決めました。
小型で防塵防滴、手ぶれ補正が優秀。そして見た目がクラシカルでかっこいい。最高でした。
OMは写真の楽しさを教えてくれた
OM-D E-M5を手に入れて、初めて迎えた夏に、花火を撮りました。なんかよくわからないけど、とても綺麗に撮れてしまいました。
写真って楽しい!
それまでは何とな〜く撮っていましたが、「上手くなりたい」と思ったのはこの時です。写真の楽しさを教えてくれたのはOM-D E-M5です。
フルサイズの誘惑
写真にどっぷりハマった私は、「フルサイズ」という存在が気になり始めます。もともと凝り性で、形から入るタイプなことも災いします。
撮るなら綺麗に。本気で。
そうして、OM-D E-M5の購入から1年半後に、EOS 6Dを買いました。
その瞬間からOM-D E-M5はサブ機になったのです。
機材使い分けの難しさ
サブ機とは言うものの、持ち出すのは常にEOS 6D。理由は「何となく」です。デカいのに、重いのに、それでも一眼レフを選びました。普段から持ち歩くのには、本当に不便極まりないのに、です。
「フルサイズで画質がいいから」なんて安っぽい理由ですが、どうせ撮るなら綺麗がいいと思っていたのは事実です。
「傑作が撮れるかもしれない。その時にOM-D E-M5では後悔するかもしれない。」
そんな考えが脳裏にはいつもありました。使い分けなんてできなかったんです。
ただ、これは携帯性・軽快性よりも画質を重視した私の思考回路のせいであり、マイクロフォーサーズに非はないことを強調しておきます。
フルサイズ信仰を考える
そこで、フルサイズ信仰を考えてみます。事実として、こういった雑誌が出版されているのです。
『フルサイズ一眼をカメラと呼ぶ!』
有名カメラ雑誌の特集なのに、なんて刺激的なタイトルなんでしょう。もうPanasonic、OLYMPUS、FUJIFILMのカメラは、カメラと呼べません。
フルサイズ信仰は私の心にも確かにあります。EOS 5D markIVを使うのは、フルサイズ信仰であることは事実です。
でも、フルサイズじゃないと良い写真が撮れないかというと、それは違います。良い写真はセンサーサイズでは決まらないからです。
引き伸ばしに耐えないという幻想
突然ですが、私は写真展が好きです。
プリントされた写真は魅力が増します。写真展という空間で、大きくプリントされた作品たちが彩る空間は本当に素敵です。
「引き伸ばしたとき、マイクロフォーサーズより、センサーが大きなフルサイズの方が綺麗で画質がいい」
そういう言葉が聞こえてきます。本当にそうでしょうか。
プロの写真家がマイクロフォーサーズを使って撮影した写真展を何度も拝見しました。
しかし、作品を前にして、フルサイズかマイクロフォーサーズかなんて気になりません。
大きくプリントされた作品は、引いた位置から見るんです。
だから、「あぁ、やっぱりマイクロフォーサーズはダメだね」なんて思ったことは一度もありません。
近付いて目を凝らさないと違いはわからないでしょう。
スマホで見ている限り、私には違いなんてわかりません。
マイクロフォーサーズの魅力とは?
レンズ群を含めて小型軽量。それに加えて強力なボディ内手ぶれ補正。どんなシチュエーションでもカメラを軽快に持ち運び撮影ができる。
それがマイクロフォーサーズの魅力だと私は考えています。
OM-D E-M5は、防塵防滴で、ライブバルブ機能で思い通りに光線を描写し、アートフィルターで不思議な世界を創り出せる。
写真にはいろいろな楽しみ方がある。それはOM-D E-M5が教えてくれたことです。
完熟するマイクロフォーサーズシステム
CanonとNikonのシェアが大きいのがカメラの世界です。
それだけの需要を支えるのは、サードパーティーを含めた豊富なレンズ群です。人々をレンズ沼へと沈めます。
FUJIFILMのXFシリーズはそれに比べればかなり寂しい世界です。
でも、マイクロフォーサーズは違います。
小型軽量を武器にして、OLYMPUSとPanasonicが大量のレンズを投入しています。その代わり、サードパーティーは少しおとなしめです。
OLYMPUSのPROシリーズは一眼レフ顔負けの素晴らしい描写性能を持ち、それでいて小型軽量です。さらに防塵防滴。
(所持しているPREMIUMシリーズは防塵防滴に対応していませんでした。)
PanasonicのLeicaを冠する通称パナライカのシリーズも同様に素晴らしいシリーズです。(残念ながら使ったことはありませんが。)
OM-D E-M5 Mark IIのボディ内手ぶれ補正は優秀で使い勝手が格段に良いです。それは間違いないということを強調しておきます。
また、ライブバルブ機能やライブコンポジット機能はFUJIFILM X-E3にはありません。そこもまた、OM-D E-M5 Mark IIの魅力と言えるでしょう。花火の撮影がとても楽です。
それでも決別する理由
訳あってOM-D E-M5 Mark IIを手に入れたのが2017年のこと。
OM-D E-M5から正統進化していました。Wi-Fi機能が付いて、バリアングルディスプレイになって、機能性も抜群です。
それでも、乗り換えて半年も経たないこの時期に、別れを決意しました。
そう、X-E3の出現によって。
フラッグシップ機と同等のセンサーを積み、それでいてOM-D E-M5 Mark IIよりも軽量なX-E3。ミニマリズムをテーマとした小型設計がサブ機として非常に優秀と感じました。
そして何より、FUJIFILMのフィルムシミュレーションに惚れ込んでしまったのです。
[blogcard url=https://abc-photo.com/entry/xt3-sea-sunset-20181007]
[blogcard url=”https://fujifilm.jp/support/information/snap02/index.html”]
[blogcard url=”https://fujifilm.jp/support/digitalcamera/knowledge/color_control/index.html”]
撮った瞬間に写真を完結させたい
最初は楽しんでいたアートフィルターも、今ではほとんど使わなくなりました。バリバリ加工して楽しむことは、新鮮な気持ちにさせてくれますが、常に使うわけじゃないんです。
撮影した瞬間、目にした光景を、目にしたときの気持ちのまま写真を仕上げたいと考えています。それを叶えてくれるのがフィルムシミュレーションなんです。
画質がー画質がーなんて繰り返してきましたが、写真の1つの決め手は色です。撮りたい色がフィルムシミュレーションにありました。
RAW現像は面倒くさいです。時間がかかるから、サブ機として使うときには極力RAW現像はしたくないんです。カメラが出してくれた色が、自分が良いと思った色であればそれが望ましい。
そうやって考えたとき、FUJIFILMのフィルムシミュレーションはベストな選択だと考えました。作例を何百枚、もしかしたら千枚以上と探しましたが、どれも本当に素晴らしい色です。
気軽に持ち出して、気軽に撮影する。その瞬間に写真が完成する。それを実現するためのX-E3です。
OM-D E-M5 Mark IIと離れても、OMとは離れない
OM-D E-M5 Mark IIとはお別れです。
OM-D E-M5に惚れた理由は見た目がクラシカルでかっこいいことでした。
手元には初代OMのOM-1Nがあります。
行き詰まったとき、OLYMPUS OM-1Nで、初心にかえります。
写真の楽しさはこの先もOMが教えてくれるはず。