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HASSELBLADへの憧れだけで写真は撮れない。

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暇さえあれば中古カメラの情報を検索してしまうabc(@dabcphoto)です。 中判カメラのHASSELBLADで撮影された宇宙の写真集がロマンの塊だ!という話をダラダラと書きました。 中判カメラ。いいですよね、中判。 カメラにこだわりを持つ一部の現代人はAPS-Cだフルサイズだと争っていますが、「センサーサイズがそんなに大事なら大判フィルムでも使えば〜?」と“あおり”たい気持ちを密かに抱いています。あ、これ、精一杯のカメラギャグですよ。 X-T3をメインとして使っているので、FUJIFILMの中判デジタルカメラのGFXシリーズは常に気になる存在です。 でも、違うんだよなぁ〜〜。 フィルムの中判とはまた違うんですよね。
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中判カメラ沼に落とされた日

知人のプロカメラマンにHASSELBLADをお借りして、写真を撮ったことがあります。 写ルンです以外のフィルムカメラをよく知らなかった頃の話です。 「フィルム代と現像代合わせると、1枚500円ぐらいになるからね〜。」なんて、軽い感じで渡されました。知識はないものの、フィルムカメラのくせに20万円ぐらいするよくわからない怖いカメラという認識はありました。手に持つだけでも緊張感がすごかったのを覚えています。 デジタル一眼レフで試し撮りを繰り返して、構図を決めて、露出も決めて、あとはシャッターチャンスを待つだけ。それなのに左右が反転するよくわからないファインダーに、緊張と物理的な重みで震える手。 いざ撮ろう!とカメラを構えてから、数分かけて初めてHASSELBLADのシャッターを切ったのでした。 手に伝わるシャッターの感触、耳に伝わる心地よい音。とても気持ちが良いものでした。 後日受け取ったポジフィルムは今も大事に持っています。大事にし過ぎてどこにしまったか忘れてしまうほど。 「いつかHASSELBLADを買おう」と思うのも必然なのでした。

こんにちは二眼レフ、さようなら二眼レフ

「いつかはHASSELBLAD、だけどまずは中判フィルムカメラが欲しい・・・。」 そう考えて過ごしていくうちに、二眼レフという存在に手を出しました。 職場の近くに中古カメラ屋さんがあり、1週間に1度は昼休みのコースに入っていました。 そこで「あれ?意外と高くはない?というかむしろ安い!」と手に取ったのは、ヤシカフレックスの二眼レフ。 簡単に使い方を教わって、動作確認もそこそこに、ブローニーをたくさんバッグに詰めて北海道一人旅をしたのでした。 最高の夏でした。 https://abc-photo.com/entry/yashicaflex-hokkaido-2017summer/ しかし、二眼レフを持ち出す頻度は激減しました。現像代が高かったのです・・・。 「そうか、フィルムのランニングコストって結構高いんだなぁ・・・」と、すっからかんになったお財布を見てしみじみと感じました。 と、同時に、帰ってきたデータを見て感激しました。思い出を凝縮したフィルムは、思い出補正を抜きにしても、いい感じの写真ばかりでした。 そうすると頭に浮かぶのは、HASSELBLAD。 二眼レフは使っていて楽しいカメラではあるものの、もっと描写にこだわりを持ちたいし、シャッター音が「チッ」という音では物足りないと感じていました。 ヤシカフレックスの二眼レフを手放しました。

物欲を刺激するロマン写真集

すでに記事にしていますが、素晴らしい写真集が発売になりました。 50年前にアポロ計画で宇宙飛行士が撮影した写真集。全てHASSELBLADで撮影されたものです。 https://abc-photo.com/entry/photography-book-moonshots/ 宇宙空間用にカスタムしているとはいえ、その精巧さと堅牢性は当時から目を見張るものだったようです。 未知の領域で人類の歴史的瞬間を撮ってきたのは、HASSELBLADなのです。 HASSELBLADの宇宙用特製カメラと、Kodakの宇宙用特製フィルムで撮影された何百枚もの写真は、ロマンを記録し続けてきたのです。 宇宙という憧れ補正を抜きにしても、あまりに美しい写真集は、最高という言葉以外では表現できないほどです。

なぜHASSELBLADには手が届かないのか

HASSELBLADに憧れる人が多いのに、手にする人が少ないのは何故なのか。 興味がない人は興味が全くないものです。でも、少しでも興味がある人はこんなことを口にします。 「いつかは欲しいけど」という枕詞を付けて、歯切れの悪い言葉を並べます。 「まずは35mm判のカメラから初めてみて・・・」とか「もうちょっと上手くなってから・・・」とかなんとか。 そうじゃない。ハッキリ言って怖いのでしょう? デジタルカメラよりも高い中古のフィルムカメラ。デジタルカメラでは意識しないランニングコスト。1つのフィルムで撮れる写真は12枚だけ。フィルムだと暗いところでは撮影が難しい。連写できないし、手ぶれ補正もない。シャッターチャージの作法があってミスるとカメラが壊れる。 そんなカメラにイニシャルコストが20万円。 諸々と頭の中で天秤にかけて、こんな結論に至ってしまうのです。 「ちゃんと撮れるのかわからないから買わない」 もちろん、デジタルカメラと違ってランニングコストの計算は大事です。たくさん撮りたいけど、撮れば撮るだけお金がかかるし・・・と言うのも仕方ありません。 でも、独身貴族の私なら、勇気を出せばすぐに購入できるのです。

20万円という幻想

私はよく調べもせずに、20万円と言ってきました。当たらずとも遠からずという価格ではありますが、ボディ単体購入という可能性を見落としていました。 しかも単に500シリーズと言っても、当然価格差があるということも考慮していませんでした。 しかもしかも、お得に買えるチャンスが月に3回あります。ご存知の方も多いYahoo!ショッピングの「5の付く日」です。 情報化社会になり、日本全国のお店からリアルタイムで商品検索ができるようになりました。ふと、通勤電車で目にしたのは500C/M。それもランクAの美品でした。

「5の付く日」の魔力開放

みんな大好き防湿庫ことMカメラでは、同価格帯に並品・良品クラスしかありません。 良品でも革剥がれがあるとか、反射抑制材にひび割れがあるとか、ちょっと気になる商品コメントが並びました。 それなのに私が目にしたランクAには、ネガティブなコメントはこれだけ。 「外観スレわずか。ファインダー内ほこりわずか。」 手元の魔法カードにはYahoo!の刻印があります。なんだかんだ毎月買い物しているので、Yahoo!プレミアムにはワンコインを納めていました。 税込79,800円から5%OFFクーポンで3,990円の値引きで74,860円。さらに、8,668ポイントを獲得。 実質、65,992円です。 ただし、レンズがない。 気にしない。だって、これ以上は、ポイント獲得上限があるんだもの。 魔力・・・開放・・・っ!!

終わりの始まり

手元に届いてそそくさと開封。見た目は綺麗だし、ちゃんと動作もします。ただし、レンズがない。 シャッター音に聞き惚れます。ファインダーもどうやら良好な視界です。ただし、レンズがない。 マニアならシリアルナンバーにこだわるようですが、私にこだわりはありません。ただし、レンズがない。 1点気になったのはボディ側のシャッターチャージのダイヤル。 おそらく仕様が何種類かあるのでしょう。私のは少々ダサい。 でも、空シャッターでフィルム10本分ぐらい撮ってみても、気になることはありませんでした。だからノープロブレム。

まとめ

レンズがないんだから、写真を撮る目的としては使えません。 それでも、レンズがないということは、無限の可能性を秘めているということです。ランニングコスト0円だし。 ボディとレンズのセットでは、80mmに落ち着いてしまうところでした。それが今は違います。150mm、120mm、110mm、50mmと様々な選択肢が広がっています。 レンズ選びという楽しみをまだまだ抱いたまま、HASSELBLADデビューの日まで準備を進めます。還元されたポイントで5のつく日に・・・いいものがあれば・・・。
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ABOUT ME
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アマチュアフォトグラファー
湘南で大きいカメラを振り回してる社畜|Kodak日本一周 神奈川県担当(2020)|川崎フロンターレサポ(2013~)
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