ちょっと癖が強いFUJICOLOR PRO 400Hをご紹介します。
爽やかなブルーが特徴のフィルムで、その特徴から愛用する方が多いフィルムでもあります。
作例を60枚用意しましたので、ゆっくりご覧になってください。
とても残念な発表ですが、フィルムの需要が減ってきている現代では、仕方のないことですね・・・。
出荷終了時期の見込については、下記のように発表されていますので、ご購入される方はお急ぎください。なお、120(いわゆるブローニー)については、2022年3月となっており、135よりも1年遅い出荷終了見込みとなります。
サイズ | 製品名称 | 出荷終了時期の見込 |
135 | フジカラー PRO400H プロフェッショナル 36枚撮 単品 | 2021年3月 |
120 | フジカラー PRO400H プロフェッショナル 12枚撮 5本パック | 2022年3月 |
(ご参考)
フジカラーPRO400H プロフェッショナル 販売終了のご案内
富士フイルムイメージングシステムズ株式会社からのお知らせです。…

PRO 400Hとは
富士フイルムのウェブサイトから引用いたします。
もっともなめらかな階調で豊かな表現を実現
「第4の感色層」の採用により、さまざまな光源下での忠実な色再現を実現。
優れた粒状性で、ハイライトからシャドーまで滑らかな表現。
感度ISO400で、幅広い撮影シーンに使えます。
発色:自然で落ち着いた発色
階調:軟らかい
お奨めの被写体:
1. 滑らかでしっとり落ち着いた肌色描写を求める用途に。
2. 高感度かつ蛍光灯やミックス光源に強く、色温度の影響を受け難いので、室内および屋外のあらゆるシーンで。
3. コマーシャル、建築写真など、色転びがすくないのでプロフェッショナル向けの撮影に
ISO感度:ISO400
富士フイルムのフィルムについてご紹介します。…
PRO 400Hの特徴
PRO 400Hは寒色系の色合いで、特に青や緑がやや強めに出ます。
デジタルのフィルターでは出すのが難しいのではないかと思います。独特の雰囲気です。
青空や新緑を多めに撮影していますが、ちょっと青すぎるかも・・・?というのが率直な印象でした。
また製品説明には「滑らかでしっとり落ち着いた肌色描写を求める用途に」とありましたが、個人的には青すぎてポートレート全般には向かないんじゃないかなぁというのが第一印象でした。
ただ、これがPRO400Hの魅力でもあります。
ネガはスキャン次第でだいぶ印象が変化するため、ラボによっては上手く処理してくださいます。
PRO 400Hのカメラ別作例
カメラ毎にまとめてみましたので、参考になりましたら幸いです。
OLYMPUS OM-1N
ポパイカメラさんでスキャンを依頼した作例となります。スキャンは「青控えめ」と依頼しています。
Yashikaflexの二眼レフ
ポパイカメラさんでスキャンを依頼した作例となります。スキャンは「青控えめ」と依頼しています。
Leica M6
チャンプカメラさんでスキャンをしてもらった気がします。(記録が残っていませんでした・・・。)
スキャンの色は特にリクエストしていません。
KLASSE W
チャンプカメラさんで現像・スキャンをしていただきました。特にリクエストはしていません。
Fujica 35-SE
チャンプカメラさんで現像・スキャンをしていただきました。特にリクエストはしていません。
PENTAX 6×7
Prinet1さんで現像とスキャンをお願いしました。おまかせで補正をお願いしています。
PRO 400Hの購入について
基本的には135(35mm)はバラ売り、120(ブローニー)は5本パックでの販売となりますが、フィルムカメラに力を入れているお店ではバラ売りもしているところが多い印象です。
家電量販店で買おうとすると、120(ブローニー)は5本パックでしか購入できませんのでご注意ください。
おわりに
冒頭にも触れたとおり、2021年1月15日に、PRO400Hの販売終了が発表されました。
人気あるフィルムですので、店頭から次々と姿を消していくことが予想されます。
ご購入の際にはお店ごとにルールが設けられることもあるかと思いますが、どうかフィルム愛好家の皆さんの手元に行き渡るように、節度を持って購入されますようお願いいたします。

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