当ブログの読者なら「カメラ沼」というのはご存じのことでしょう。住人の方も多数いらっしゃることと推察します。
「私は写真を趣味としているものの、沼とは一切無縁である。」
そう思っていた時期が私にもありました。冷静に考えてみるとそんなことはありませんでした。立派な沼住民です。
底知れぬカメラ沼の闇、ニンゲンの欲望、みんなの防湿庫という存在。「欲しい」という欲望。
必要だと感じたもの。不要だと感じたもの。必要だと、不要だ、必要、不要、必要不要必要不要必要不要必要不要必要不要必要・・・どうでもいい。欲しい。
合理性から大きく乖離して、そんな支離滅裂な思考回路が発生し、自らの欲望が沸点を迎えて大爆発した話です。
きっかけは先日のKodak E100。現像から帰ってきた写真を見て、フィルム沼にダイブしたいという欲望が突沸してきました。
[blogcard url=https://abc-photo.com/entry/kodak-ektachrome-e100-portrait01]
そして、「あれ?そういえば・・・」とTwitterで流れてくるブログを掘り起こすと、出るわ出るわ・・・つい最近の素晴らしい記事たちが。導かれてしまいました。これは最後にご紹介します。
まずは、欲望の話をする前に、大回りをしましょう。
適当にフィルムカメラの魅力について語っておきます。
そうしないと、ただ発狂した記事になってしまいます。
デジタル時代のアナログという存在
人類が所有するカメラといえば、今やスマートフォンが多数を占めます。一方で、アナログのフィルムカメラを愛好する方々も増えてきています。
かく言う私もその1人。
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIのマイクロフォーサーズ機との別れを意識し始めた頃、そのデザインの源流であるOM-1Nを手にしました。
OM-1NはOM-1のマイナーチェンジバージョン。さらにいうと本当の初代はM-1なんですが、
Leica M1とダブるから名前を変えたのは有名な話です。が、細かいことは置いておきます。
その後、ヤシカフレックスの二眼レフやOLYMPUS TRIP 35、富士のGS645S Professional(売却済み)など、フィルムの沼に沈んでいきました。
オールドレンズに感じるノスタルジー
デジタルカメラは高画素高画質を求めて進化を続けます。カメラが発表される度に「画質」「解像感」といったワードが世間を賑わせます。
一方でオールドレンズの愛好家も多数いらっしゃいます。オールドレンズならではの色合いに惹かれ、沼に沈みゆく人たちです。
特にソニーのフルサイズミラーレス機では、様々なオールドレンズをマウントアダプターを介して装着でき、ボディ内蔵の手ぶれ補正も付いているという至れり尽くせりの環境です。
デジタルカメラを使うのに高画質は求めない。ノスタルジックな雰囲気に、人々は魅了されていくのです。
利便性のないフィルムカメラがたまらない
デジタルカメラはご存知の通り、撮影後にすぐに結果がわかります。WBやフィルターなどの様々な機能で、ちょいちょいと設定を変えながら試行錯誤して撮影することが容易です。
どんなに暗いところでも、ISO感度をゴリゴリに上げればどうにかこうにか撮影でき(ることがあり)ます。
対してフィルムカメラは、現像しないと結果がわかりません。当然ISO感度はフィルム依存。撮影中に変更はできません。基本的には。
フィルムに起きた化学変化で、光を記録することができます。そして、現像液でごにょごにょして、写真として完成します。(一番神秘的な化学変化じゃないでしょうか。)
フィルムの楽しみとしては撮影したいその場で、上手く撮れているのかわからないこと。その過程自体が不安で、楽しみで、わくわくどきどきなのです。
しかも操作は機械的で電池要らず。(の機種もある)
デジタルカメラあるあるの「電池忘れた」「充電忘れた」はあり得ないのです。当然ながら「SDカード忘れた」は「フィルム忘れた」としての可能性が残ります。
まぁそれはさておき、カメラとレンズの部品が全て健在なら、フィルムさえあれば写真が撮れるのです。AFを動かす電池も、露出計を動かす電池もいりません。
カメラが動けば勝ち。
絞りはレンズのダイヤルで。シャッタースピードはカメラボディのダイヤルで。手に伝わる感触の素晴らしいこと。そして、シャッターを切るとガシャンと響く音。たまらないのです。
フィルムカメラはいいぞ
つまり何かっていうと、
ともかくフィルムカメラはいいのです。
発売されるやいなや、ソッコーで購入したムック本があります。実は夏の終わりぐらいから、
やっぱりフィルムいいよなぁと思っていたのです。
それが爆発しただけ。
いいのです・・・いいのです・・・。
いいのです・・・。いいのですよ。
ふへへへ。
うへへへへへへへ。
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
一緒に購入したレンズはお財布事情の関係でCarl Zeiss Planar T* 50mm F2 ZMにしました。これ以上の背伸びはしません。
今はね。
フィルムカメラはデジタルカメラと違って、ボディは写りに関係ありません。レンズの透過光とフィルムが全てです。カメラの色なんてないんです。
だから今の私がいくら写真を撮っても、「Leicaの色が最高」とは口が裂けても言えません。だって、カールツァイスだから。
Leicaの色=Leicaのレンズの色。それを私が知るのはもっと先の話です。もっともっとね。多分。
ただでさえ、レンズがLeicaじゃないことでLeica警察からは怒られそうなのに、そんなことを口走ったら●されそうです。
それでも、私は満足なのです。
欲しくなった。買った。以上
ちなみに、ポチった日にTwitterのプロフィールを変更していたのですが、誰にも気付かれなかったようです。
物欲を刺激してきた人たち
ボディブローのようにジワジワとダメージを受けていた私ですが、ここ最近で一気にノックアウトされました。
Leicaの魅力に迫る記事をご紹介します。
たけさんぽ東京で同じ班。Leica M6 TTLを絶賛していたキサラギさん。(
@kisaragi_Vir)
隣で「Leicaの素晴らしさ」をずっと語っていたように思います。そう聞こえていただけでしょうか。
[blogcard url=”https://kisaragi-vir.com/archives/3695″]
Leica M6から生まれた素敵なご縁をご紹介していたDRESS CODE.の平岡雄太さん。(
@yuta_black)
Leicaを通じて知り合って、Leicaを持ってフォトウォーク。最高ジャナイデスカ。かなりキた。
[blogcard url=”https://www.fukulow.info/leica-people/”]
[blogcard url=”https://www.fukulow.info/leica-people2/”]
Leica M3でいい感じの写真を撮って、しかもそれをいい感じの動画にしているフィルムカメラのワタナベさん。(
@sutougen)
最後はこちらの動画を見てノックアウトされました。
[blogcard url=”https://note.mu/sutougen/n/n04a538cfd727″]
そして、ポチった日の夜に、Carl Zeiss Planar T* 2/50 ZMを買って良かったと思わせてくれました。タイミングがバッチリです。
[blogcard url=”https://note.mu/sutougen/n/nede78e552fbd”]
実はこのリプライをいただいた時点で、すでにM6を手にしていたという・・・。
今回の機材
中古なので、リンクはムック本にしておきます。
レンズは新品で購入です。カールツァイスだよ。
現在装填中。現像楽しみです。
記念すべき最初の1本目でした。
[blogcard url=https://abc-photo.com/entry/leica-m6-first-film]