2月2日。ニャーニャーの日です。猫かわいいですよね。本当にかわいい。
私と猫の触れ合いの場は、野良猫と猫カフェの猫のみ。自宅でも飼いたいなぁと思っているところです。
今回は猫の撮り方を自分なりに解説したいと思います。猫カフェに限らず、自宅で飼っている方もこれを読んで可愛く撮っちゃいましょう。
記事中の写真は、いつもお邪魔している猫カフェ「鎌倉猫見亭」です。
あまりにも「鎌倉猫見亭」に入り浸っていて、もはや自分が猫見亭の猫なんじゃないかと思い始めました。(
半分嘘です。
[blogcard url=https://abc-photo.com/entry/nekomitei-20171226]
はじめに
この記事では、自分なりに上手く決まっている!と思った作例と共に、猫の撮り方を解説したいと思います。
普段は風景やスナップばかりで、猫とは無縁でした。ただ、鎌倉猫見亭で猫の可愛さに気が付いてからは、狂ったように撮影をしています。
十数回足を運んでいて、撮影総数は
約6,000枚!
当然ですが、全てが上手く撮れているわけではありません。トライ&エラーで設定を微調整して、やっとコツを掴みかけているところです。
猫撮影の素人でもこんな感じで撮れるよ!ということを伝えたいと思います。
大前提
猫がストレスを感じさせないようにする。これが何よりも大事です。
不機嫌な顔や怖がっている顔よりも、リラックスしている可愛い顔のほうが良いに決まっています。
そこで、このようなことに気を付けてください。
ストロボ厳禁
猫は光に敏感な生き物です。
ストロボは厳禁です。
オートモードにしていると、自動でストロボが発光する場合があります。
必ず、絶対に、ストロボ発光禁止に設定してください。
カメラへの警戒心を解く
スマホの撮影はOKでも、一眼レフやミラーレス一眼に対して警戒心を抱く子がいます。猫からしたら謎の黒い塊ですからね。
意外かも知れませんが、ストラップにも注意が必要です。
個体差があり、カメラが苦手な子は本当にすぐ逃げ出します。無理矢理撮らずに、徐々に慣らしていきましょう。
後に説明しますが、うつ伏せになるのもオススメです。
カメラ・レンズへの警戒
一説には、レンズを大きな目玉だと思って警戒するんだそうです。カメラを向けるとさっと逃げます。
この場合には、いきなりカメラを持って近寄ったりせず、カメラを近くに置いて猫と遊びましょう。
置いてあるカメラに近付いてきたら、ちょっと警戒心を解いてきた証拠です。「なんだこれ?」と探っています。
様子を見ながら徐々に撮り始めましょう。
シャッター音を警戒するかもしれないので、一旦カメラを置いたままシャッターを切ってみるのも良いかもしれません。
慣れてきたと思っても、カメラを手に持った瞬間逃げ出したりします。持久戦です。慣れてくれるのを待ちましょう。
ストラップへの警戒
ストラップにも注意が必要です。
というのも、ストラップが蛇に見えることがあるようです。逆に、おもちゃに見えて飛び掛かってくることもあります。
予めストラップを外すか、手首に巻きつける等して、垂らさないようにしておきましょう。
サクラスリングのすすめ
本題とは逸れてしまいますが、サクラスリングというカメラストラップがおすすめです。
スカーフのようなオシャレな生地で、肌ざわりが良く、カメラの重さを分散してくれる優れものです。
サクラスリング代表の杉山さくらさん情報では、猫も生地を好むようで、置いておくと猫が上に乗って寝始めることがあるそうです。
ダメなら望遠レンズ
いつまでも警戒心を解かない子がいます。
その場合は仕方ありません。近付くのは諦め、遠くから望遠レンズで撮りましょう。
撮影の心構え
カメラの話は少し置いておきます。こんなことを意識しておくと、一眼レフに限らずスマホでも綺麗に撮れると思います。
うつ伏せになる
猫を撮るときには、猫目線で撮ることがオススメです。猫が見上げた姿もかわいいですが、思い切ってこんな姿勢で撮るのがオススメです。
私は完全にうつ伏せで寝っ転がって撮っています。たまに寝落ちします。
メリットはこんな感じです。
- 猫と目線を合わせることで警戒心が薄れるため、撮りやすくなる。
- うつ伏せで撮ることで腕や肘が固定され、手ブレ防止にもなる。
- たまに背中やお尻に乗ってくる子がいる。かわいい。
すみません、背中に乗ってくれたのはただの自慢です。
鎌倉猫見亭では「ケツに猫を感じる」という迷言から、撮影関係なく、うつ伏せになる人が続出しています。
瞳にピントを合わせる
人間を撮るときも同じですが、瞳にピントが合っていると綺麗な写真に見えます。
猫は人間よりも顔が前後に長いため、顔の中心である鼻にピントを合わせると、瞳がボケでしまいます。
素早く瞳にピントが合うようにとにかく練習しましょう。
鼻にピントが合っているのも可愛いけどね。
カメラの設定と意識するポイント
どうしてもカメラ用語が出てきますが、難しく考えずにそういうもんだと思ってください。
説明するのが面倒くさいところは、「良い感じ」という表現で逃げます。何となく雰囲気を察してください。(雑
わからない用語は必要に応じて調べてみてください。
ロケーション
猫カフェや自宅の撮影となると、基本的には室内です。特に蛍光灯の下で撮ることがメインだと思います。
何も考えずに撮ると猫がブレている写真を量産します。
蛍光灯の光はカメラにとって暗い光なので、シャッタースピードが遅くなり、ブレた写真が量産されてしまいます。
蛍光灯に限らず、屋内の撮影は、屋外よりも手ブレや被写体ブレ(猫が動いてブレる)が起きやすいことに気を付けてください。
撮影モードはAv(A)モードがオススメ
「カメラ難しいから」とオートで撮っている人は、これを機に脱却しましょう。Av(A)モードを使ってください。
このモードでは何をしているかというと、後述する「F値」という数値を自分で決めて、あとはカメラ任せにしています。
詳しい操作方法はカメラによって違うので、各々ググってください。
F値とは
お持ちのレンズを手にとって、「F2.8」「F3.5-F5.6」といった「F〇.〇」という表記を探してください。それがレンズの明るさです。
できるだけ小さい数字が付いていると明るくて良い感じです。F2.8ぐらいあると良い感じ。
この数字をできるだけ小さくして撮ることで、背景がボケやすくなります。かわいい猫だけに焦点が合った一眼レフっぽい、良い感じの写真が撮れます。
逆に大きい値にすると、隅々までピントが合います。
この記事が分かりやすかったので、ご紹介しておきます。
[blogcard url=”https://goworkship.com/magazine/camera_fchi/”]
オススメなレンズ
F値を小さくするために、単焦点レンズを使うのがオススメです。
キットレンズではせいぜいF3.5ぐらいが限界です。単焦点レンズはズームができない代わりに写りが良くて、F値を小さくできるので、気になる人は調べてみてください。
個人的にはTAMRON SP 85mm F/1.8 Di VC USDがオススメです。
このレンズは最短撮影距離が80cmなので、警戒心を持たれない程度の絶妙な距離感を取れます。
詳しくはこちらの記事で。
[blogcard url=https://abc-photo.com/entry/tamron-f016-sp85mmf1-8divcusd-0001]
ISO感度とは
F値を1番小さくしてもブレてしまう場合があります。そんなときは「ISO」の設定を変えましょう。ISO感度と言います。
ISO感度は「暗いところでも頑張って撮れるよ!」という数値です。シャッタースピードを早くすることでブレにくくなりますが、数値を上げすぎると画質が劣化します。
テレビなどの映像を見ていると、真っ暗なシーンで赤い点がチラチラしているときがあります。同じことが起こります。
どこまで上げるかは室内の状況にもよりますが、私は基本的にISO感度を1600で固定しています。
作例を紹介
いくつかのシチュエーションでカメラの設定と撮影のポイントを紹介します。
眠る猫狙い(撮影難易度★☆☆)
うつ伏せになって接近戦を挑みましょう。動かない猫は余裕です。
ボケているのがおわかりいただけると思います。F値を小さくしている効果です。
眠る猫の肉球狙い(撮影難易度★☆☆)
こちらもうつ伏せで接近戦狙い。肉球は寝ていないとなかなか撮れません。
F値を小さくすることで、肉球だけにピントが合い、可愛さが引き立ちます。
猫の上目遣い狙い(撮影難易度★★☆)
個体差はありますが、立っていると逃げる子もいます。だからちょっと難しい。
ただ、おやつの時間だけは立っていてもお構いなしです。かわいい!!
動き回ったり、飛びついてきたりするので、ブレないように注意が必要です。
隠れんぼする猫(撮影難易度★★☆)
物陰から一瞬顔を出した瞬間を狙います。
顔を出したり隠れたり、タイミング良くシャッターを切れるとこうなります。
遊ぶ猫(撮影難易度★★★)
空中戦を挑む猫(撮影難易度★★★)
誰かにおもちゃを振り回してもらって、猫を飛ばしてもらいましょう。
ピントはAF(オートフォーカス)ではなく、MF(マニュアルフォーカス)に設定。
「この辺を飛ぶ気がする」というところにピントを合わせておきます。
ISO感度を6400まで上げておき、シャッタースピードを稼ぎます。
まとめ
どう撮っても猫はかわいいものです。あまり難しい考えず、何となく撮って可愛がりましょう。
簡潔なまとめ
カメラに慣れてもらえるよう頑張る
うつ伏せになって警戒心を解く
瞳にピントを合わせる
Avモードで背景をボカして撮る
F値はできるだけ小さくする
ISO感度を1600にする
本文中でオススメしたもの
サクラスリング
スカーフ生地のカメラストラップ。いろいろなデザインがあるのでお気に入りを見つけましょう!
TAMRON SP 85mm F/1.8 Di VC USD
猫写真も人物写真もいける。オススメな単焦点レンズです。
オススメな本
猫の撮リセツ
猫を可愛く撮るアイデアが充実。
関連記事
[blogcard url=”https://goworkship.com/magazine/camera_fchi/”]
[blogcard url=https://abc-photo.com/entry/nekomitei-20171226]
[blogcard url=https://abc-photo.com/entry/tamron-f016-sp85mmf1-8divcusd-0001]